この力があるかぎり
最初は不思議そうな顔をしていたマホさ…マホだが、私にそう自己紹介してくれた。
そういえば同じくらいの年頃だろうし、わざわざさん付けはしなくてもいいか。
それに、今話しただけで元気のいい子ってこともだいたいわかった。
「うん。よろしく。」
私はそれだけ言うと、今度はルイカさんの方へ顔を向けた。
「ルイカさんも今度からルイカって呼んでいいですか?」
このままだと、なんかかた苦しい気がするし…
「…ええ。いいわ。よろしく。美紀。」
「うん。よろしく。」
こうして、私はルイカと改めて挨拶を交わした。
「…じゃあ、私はこれで。」
挨拶が終わってすぐにルイカがそう言った。
あれ…?寝る所は大丈夫なのかな?
「あの…ルイカ。寝る所は私が使ってるけど大丈夫なの?」
「…別の場所があるから大丈夫。」