この力があるかぎり
――――30分後
「あのね~それでね!」
はぁ…この子、結構しゃべる…
色々な質問をしたうえに、質問に答えるとまた次々と質問してくるのできりがない。
色々と知りたいのは分かるけど、この状態で長時間、話されると正直疲れてしまう。
「あ!そろそろ夕食の時間だね!行こう!美紀!」
急にマホがそう声をあげたかと思うと、立ち上がり私の腕を引っ張りながら部屋を出ようとした。
「えーと…大体分かるけど、食堂みたいなところに行くの?」
一応、気になったので聞いてみた。
「そうだよ~!この寮は本部の建物の横についてる寮だから、本部にある食堂にすぐ行けるんだ!便利でしょ!」
マホはそう得意気に言ったかと思うと、早くいこうと言わんばかりに私の腕をさらに強く引っ張った。
…なんとなくわかってたけど、この寮はやっぱり最重要特別捜査本部と繋がってるんだ。
というかいい加減、最重要特別捜査本部っていう名前いちいち言うの疲れたんだけど…