この力があるかぎり



――――30分後


「ふぅー!食べた食べた!美味しかったね!」


本当に美味しかったな…


定番のカレーライスだったけど、まろやかな旨みとコクが…ってこれだとグルメリポーターみたいだ。


「あ!ルイカだよ!ルイカー!こっちこっち!」


え?ルイカ?


「あ…マホ。それに美紀も。」


食事を乗せたトレーを持ちながら開いてる席を探しているのか、ルイカが周りを見ながらこっちにきた。


「開いてる席がなくて探してたんだけど…助かったわ。ありがとう。」


「ううん!大丈夫だよ!」


ちょうど私とマホの隣の席が一つだけ開いていたのでルイカがそこに座った。


「やっぱりここは、ちょっと来るのが遅くなってもダメね。すぐ席が埋まるわ。」


「まあ、今は夕飯どきだからねー!すぐ埋まっちゃうよ。」


話しながら3人で周囲を見るとすでに満席と呼ばれるような状態になっていた。


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