この力があるかぎり
M.I.S.I.H歓迎式
――――朝5時
「き……みき…美紀!!」
うーん……
「もう起きる時間だよー!」
はっ…
「ちょっと待って…あと5分…って、あれ…?」
気がつくとマホの顔が私の近くに…って…
そっか…私は昨日からM.I.S.I.Hに入ったんだ。
「今は何時?」
「ちょうど朝の5時だよー!ふふっ…それにしても美紀の寝顔って可愛いね!」
なっ…
寝顔を見られた…恥ずかしい…
「そ、そんな可愛くなんかないでしょ…ところで今日はこれからどこかに行くの?」
いつもより起きる時間が早いみたいだから、何か特別なことがあるんじゃないかと思い、マホに聞いてみた。
「え~!それは…ヒ・ミ・ツかな♪」
「えっ…?」
てっきり明確な答えが来ると思っていたので、秘密なんて言われてしまうとますます気になる。
「まあ、この部屋を出れば分かるよ!」
これまた予想外な答えが返ってきた。