この力があるかぎり



部屋の外に何かあるとでも言うのだろうか?


「まあ、とりあえず出てみて!きっと分かるから!」


急かすように言うマホの顔は笑っていた…いや、正確にはニヤけていた。


…?


「ほらほら早く~!」


マホに押されるままに部屋を出た瞬間――――


パッパパパパーン


えっ…


周りを見ると、6人ぐらいの人がいた。


みんな手には小さなクラッカーを持っていて…


「歓迎しまーす!」


そんな声を上げて私を歓迎してくれた。


「えーと…あの…」


「あ!突然で驚かせちゃいましたか?これは新しい人が入ってきた時に、最初に行う式のちょっとした余興です!これから正式な式がありますので、講堂へどうぞ!」


私が少し困惑していると、6人の内の1人が説明してくれた。


それにしても…


「式って何ですか?」


「あ!はい!ここM.I.S.I.Hには、新しいメンバーが入った時に必ず行う式があります!その名も[歓迎式]です!入学式みたいな感じの式なのです!」


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