この力があるかぎり
開けてみると、手紙が一枚だけ入っていた。
内容は…
『元気?急に美紀が国の組織に入ることになって、最初は困惑して酷いことを言ったと思うけれど、美紀を心配して言ったことだということを忘れないで。私はまだ心配なのよ。けれど、決まったことは仕方ないから、出来る限り協力はする。なので、まずは着替えを送りました。頑張ってね。
P.S
娘に手紙ってなんか恥ずかしいわね。
母より』
お母さん…
着替え一つ送るのに、わざわざ手紙を書いてくれたんだ…
でも、あまり能力については触れてないってことは…
やっぱり、まだ認めたくない気持ちがあるのかもしれない。
それは…しょうがないのかもしれないけど。
…とりあえず着替えるか。
「あ、あの!私達は部屋の外で待ってますね!」
私のことを察したのか、6人の内の1人がそう言い、それに続いて6人が部屋を出ていった。