この力があるかぎり
私は『こちらへお越しください』と指定された場所…講堂の前の方にある、何かを演じる時に使う演台の前に行った。
前に1回見たことのある、署長と思わしき人物が私の反対側にいる。
「ようこそM.I.S.I.Hへ。歓迎する。」
「光栄です。」
こんな感じでいいのかな…
「さて、早速だがまずこのCU…コントロール ユニットを着けてもらいたい。」
署長はそう言って私に小さい球体…一見するとピアスの様なものを差し出してきた。
「これは…?」
「CU…超能力の使用を制御する装置だ。ピアスのような形だが、使い方は異なる。まあ、耳に着けるという面では同じだがね。」
耳に着けるけど使い方が異なる…?
「どういうことですか?」
「まあ、着けてみれば分かるだろう。耳の上の方にそれを触れさせてみてくれ。」
触れさせる?
「こ、こうですか?」
よくわからないけど…一応、CUと呼ばれた物体を耳の上の方に触れさせてみた。