この力があるかぎり
すると、CUという物体が…
耳の中に入っていった。
えっ…
「あの…これはどういう…」
「ははっ驚くのも無理はない。これは埋め込み型の制御装置でね。耳から超能力者特有の脳波を受け取って、能力を制御する装置なのだよ。ここにいる者は皆、これを着けている。体に害はないので安心してくれ。」
安心してくれと言われても、なんとなく違和感があるんだけど…
「とりあえず各種機能の説明をするので、メニューを出してくれないか?」
メニュー?
「あの…どうやってですか?」
「おっと。言い忘れていたな。脳波を関知して自然と出てくるので、そのまま『メニュー』と強く念じてみてくれ。」
強く、念じる…メニュー、メニュー…メニュー!
ピッ
言われた通りに念じていたら、《能力値》《暴走率》《探索 追尾》《通信》という、4つの項目がある薄いモニターが目の前に現れた。
「恐らく4つの項目が目の前に現れただろう。まず《能力値》について説明するが…」