この力があるかぎり
「…なるほど。やはり高いな。」
「…そうですかね?」
「うむ。とりあえず《暴走率》について説明しておくと、能力使用時にその能力の暴走率を表示するというものだ。その時の健康状態にもよるが、だいたい5%以下なら問題ないとされる。」
えっ?
「それって…私の場合、かなりギリギリのラインってことですか?」
「まあ、そういうことになるな。だが、正しい能力の使い方をしていれば、大体問題はないので大丈夫だろう。」
「そうですか…」
それでもなんとなく心配なんだけど…
「それでは次に…おっと。時間があまりないな。すまんが《探索 追尾》や《通信》については、ユナからでも説明を受けてくれ。」
「…はい。」
…そこは説明しないんだ。
「では、この組織での成長を願うと共に、自らの能力を極めるように。これにてCUの授与を終了する。」
「ありがとうございました。」
ふう…終わった。
でも…CUのことについてもうちょっと詳しくユナさんに聞かなきゃいけないな。
「それでは美紀さんご退場ください。」
その声とともに私は講堂をあとにした。