この力があるかぎり

講堂裏




――――講堂裏


「お疲れ様です!」


講堂の裏に来ると、さっきここに来る時に送ってくれた6人が、声をそろえて迎えてくれた。


「あの、これからどこにいけばいいんですか?」


普通に寮に戻るだけならいいけど…なんかそれだけじゃない気がする。


「あ!言ってませんでしたね!美紀さんにはこれから訓練室に行って、合同訓練を受けてもらいます!」


「合同訓練…ですか?」


確か訓練室はヒヨリさんがいたようなところだと思うけど…どういう訓練をするんだろう?


「合同訓練では主に2人ずつペアを組んで、お互いの力を高め合います!また、ペアになる能力者は毎回違います!」


ということは…


「色々な能力に対する耐性ができるってことですか?」


「はい!そうですね!また、それによる暴走率の軽減も期待できます!」


つまり訓練をすると能力がある程度、安定するということか。


でも…私の場合、どの能力をどんな割合で訓練したらいいんだろう…?


「では!早速行きましょうか!」


「あ…はい。」


まあ、とりあえず行ってみればいいか。


こうして、私達は訓練室に向かった。


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