この力があるかぎり



――学校(教室)では


「あれ?美紀遅くね?」


「もう始まるのにね~…」


同じクラスの友達、伊藤 勇太(イトウ ユウタ)(男)と田中 真由美(タナカ マユミ)(女)が美紀を心配して言った。


「あいつ何してんだよ。」


「もう始まっちゃうよ。」


と、その時ガラッと勢い良くドアが開いた。


「いや~ギリギリセーフかな?」


「ほんとお前ギリギリだなぁ~」


「もう!ギリギリだけど遅いよ!心配したじゃん!」


笑いながら教室に入ってきた美紀に、2人が心配して言う。


「まあ一応セーフだからさ!許してよ!ほら!並ぶよ!」


「たくっ…もう」


2人は美紀の行動に呆れながら、しかし美紀は意気揚々と、入学式へと向かった。


それからは入学式・始業式と過ぎていき、片付けの時間、勇太と真由美が美紀について話していた。

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