この力があるかぎり
「ほんとに美紀には参ったよ。あいつ本当にギリギリとか。」
「ほんとだよね~もっと早く来れば良いのに…」
ここまで言った時、真由美はあることに気づいたように手を叩いた。
「あ!でもね!美紀の本性っていうか、凄いクールな時あったの!結構前の話だけど…その時はてきぱきしててよかったな~」
「マジ?あいつにもそんな所あるんだ。」
「いや、美紀って言うより別の人格?みたいな感じ?」
「なんだよそれ。」
「だから~二重人格みたいな感じ!」
「あいつが二重人格?でも二重人格って悩みとかがあるやつがなるやつだろ?あいつはそんな感じには見えねーんだけど。」
「でも悩み事が無くても、二重人格の人っているんじゃない?」
「いるか?そんなやつ?」
「いるよ!少なくとも美紀はそのタイプだよ!その時不思議な感じもしたし…」
「不思議な感じ?」
「うん…ってもう!話すと長くなるからまた今度ね!」
そう言って真由美は勇太をおいて、美紀と一緒に帰って行った。