この力があるかぎり



「…それが心配なのよ…それに、あれは確かに人間だと思うわ。幽霊とかじゃなく。だから余計心配なのよ…」





お母さんの話を聞いて、私は驚いた。そんな事があったなんて…





「警察とかには連絡したの?」





「してないわ…私の思い違いかもしれないし…」





「そっか…」





「とりあえず、夕飯はできているから食べなさい。お父さんが帰って来たらまた詳しく話すから…」





「わかった…」





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