この力があるかぎり
透視
―――透視のテストをする場所は、そんなに広くなかった。
何かに例えるなら…そう…学校の保健室ぐらいの広さだった。…と言うより保健室そのものだ。
「じゃあ次はここで透視のテストをするわね。」
「はい。」
「じゃあそっちの方にある、黒いカーテンの前に立って。」
そう言ってユナさんが指をさした先には、窓の向こうが見えない程の広く、真っ黒いカーテンがあった。
「…この前に立つんですか?」
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