この力があるかぎり



ユナさんにそう言われ、近くにあった時計を見ると、もうとっくに午後5時を過ぎていた。





「あ…私、親に友達の家に行くって言ってあったんでした…」




私は、すぐに帰ると言っていたため、お母さんに怒られる事を思いながら、溜め息混じりにそう言った。





「大丈夫よ。両親にもいずれ、この組織の事を知ってもらうから。」





……





「…え?親にこのことを知らせるんですか?この組織の事や、私の能力の事を…」




もしそうだとしたら、結構まずいことになると思うんだけど…





「そうよ。あれ?まだ説明受けてなかったの?」





軽く言われてしまった…





「初耳ですけど…」





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