私は男を見る目がないらしい。
プロローグ
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「……あっ、だ、ダメだって……!」
「何で?いいじゃん。欲しいんだろ?こんな時間から客も来ねぇし大丈夫だって」
「ちょ……っ!今から美桜(みお)が来るんだよ!だから……っ」
「は?お前、まだあの女と別れてなかったのかよ?俺のことが好きだ、欲しい、っていつもよがってくるくせに。……そんなイケナイ子にはお仕置きが必要だな」
「あっ……バカ……っ、……」
……
徐々にくぐもっていく声を呆然と聞くのは、この私……美桜だ。
…………えっと。
これは、どういう状況……?
扉の向こうから聞こえてきた会話をすぐには理解できず、私の頭の中にはぽぽぽぽぽといくつもの疑問符が浮かび上がっていた。
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