オムライス男子とマシュマロ女子
今日もあたしはハマチのお腹を…。
「あれ?少し張ってる。お通じ良くない?」
「うん。医者みたいだね」
「専属医と呼んで」
あたしは胸を張ってみせる。
いや、張らなくても張ってみえるんだけど。
「じゃ、結婚しよう」
ハマチが言った。
若干、七三分けの髪型。眉毛は生意気に細く手入れされているが、THE・力士。
さしずめ、ハマの山。
けれど身長が高くなくて、がっちりしていて、なぜか女子に人気で。
それはあれだと思う。
恋愛対象じゃないからだとあたしは思うんだけど、ゴリ江にいわせると、結構いい線いってるらしい。
「ヨーグルト食べなよ。フルーツにあえて、少しだけなら砂糖入れると食べやすいから」
「話、そらした」
「ん?」
ああ、と気づく。
そらしたわけじゃなく、習慣なんだ。
「幸せにするよ」
「うん。それより大変なことが起きたんだって‼」
「それより?」
そう。
ハマチからの「こんにちは」レベルのプロポーズより。