オムライス男子とマシュマロ女子
「あ、ギブ」
とだけ言い残して、ゴリ江は、下足のもとへ行って(逃げて?)しまった。
「私もミポリンって呼んでもいいですかぁー?」
「あ、うん。じゃ、あたしもマリリンって呼ぶね」
「ちょー嬉しー‼ミポリンは隆之の幼馴染なんですよねー?」
マリリンは、ハマチの腕にぶら下がんばかりに、しな垂れかかっている。
まだ一年生なのに、この色気はなんだろう。
でもなんだか…。
「そう、ハマチとは幼馴染なんだ」
「え?ハマチ?」
「あ、うん、ハマチ…」
なんだか、気まずい空気になった。
「私たち、ちょーラブラブなんです‼ねー⁈」
マリリンはハマチに同意を求めた。
「ほーら‼こんなに嬉しそうに笑ってるー‼」
いや、困ってんだよ。
今、ハマチは凄く困ってるよ。
「ミポリンも彼氏いるんですよねー?」
「うん、一応」
「じゃ、今度、Wデートしましょうよ」
「うん、しようしよう」
「やったー‼私、同性の友達も欲しかったんですよー‼隆之…あ、ハマチ君のこととか、相談乗って下さいねー」
にっこり笑って行ってしまった。
さぁ、神のお告げは…。