オムライス男子とマシュマロ女子


そう答えたのは、あたし。


なんだかマリリン、小柄で可愛くて、それなのに大人びてて色気があって。


ギャップが違和感あるというか。


ギトギトしているというか。


「ミポリンも、なかなか見る目あるじゃない」


ゴリ江が満足そうに頷く。


「でもまだまだ甘いな。あいつはパイナップルだよ」


「パイナップル…酸っぱいてこと?」


「酢豚の中のよ」


「あたしアレ苦手なんだ」


甘酢の中に紛れ込んだ、異端児。


「どれだけ嫌われても、決して諦めない。我がを主張して、味をかき乱す。あれは要注意だね」


腕組みした神の、なんという説得力よ。


確かに、甘いのか酸っぱいのか、よく分からない圧を感じたが、仲良くなりたいって言ってくれてるし。


なによりハマチの彼女だっていうし。


みんなで仲良くできたらいい。


みんなでご飯とかしたり、遊園地行ったり、映画とか、ボーリングとかできたらいいなぁ。


みーんなで。


みんなで。


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