青空の日のこと
着替えてみると。

「う...、大きい......」

袖は長いし、服だって大きい。

スカートとかは合ってるけど。

購入した時にこれ以上小さいサイズがないと言われて、最終的にこれになったのだ。

でも、やっぱりまだ大きい。

...とりあえず、玄関に行こう。

クローゼットの中に置いていたカバンも取り、その中に送られてきた教科書を詰め込むと、玄関へと向かった。

そこには、まだニコニコと笑っている男の子がいた。

よく笑う子だなぁ...。

「あ!制服、よく似合うね!」

男の子はわたしに気がついたみたいだ。

「そんなことないです...」

似合うなんて言われたら、お世辞でも少し照れるじゃないか。

男の子は笑顔で「じゃあ、行こっか」と行った。

そして、歩き出した。



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