青空の日のこと
第1章
インターホン
「おはよう」
わたしは写真に映った、
お母さんとお父さんに挨拶をした。
お母さんとお父さんは、
いつも写真の中で笑ってる。
大きな家の中で、わたしはいつも1人。
でも、それでもいい。
お気に入りの花柄のワンピースを着て、わたしは、庭へと向かった。
庭に行くと、いつものように猫がいた。
この猫は、野良猫。
なのに、毛がふわふわしてる。
それに可愛い。
いつもの通り、わたしは猫を膝に抱えて、庭にある少し小さなブランコに座った。