青空の日のこと
ブランコに座りながら、猫を撫でて、向かいに咲いているたくさんの植物を眺める。

何時間も何時間も眺める。


もう、お昼の時間だ。

わたしは、猫に牛乳をあげた。
猫はいつも牛乳を飲んでから、帰る。

今日だって、そうだ。


塀を乗り越えて、わたしのよく知らない世界へと消える。

わたしは、あの日から殆ど外に出てない。

食べ物は月に1回くらいで、まとめてかってきている。


その時以外、わたしは外に出ない。

ううん、出れない。


高校には入学しているけれど、不登校。
でも、誰も、何も言わない。

言ってくれる人なんていないから。


猫が帰った後は、家の掃除をしている。

こんなに大きな家を掃除するのは、大変だけれど、楽しい。

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