月夜の黒猫
美「うえっ?!黒猫みたいな女の人だよ!?てか、黒猫ってなに?!人?」
葵「黒猫は僕達暴走族や組織の間では有名な存在で誰も見たことがない。男なのか女なのか、外見全てが謎なんだよ。」
美「…なぞ?なんで?」
葵「それは、黒猫にあった奴は…
瞬殺されるから―…」
美「!…瞬殺…、でも、それなら尚更、昨日助けてくれた人が黒猫なのかなんてわからないよ?」
葵「そうだね…、でも可能性はありそう。…ちょっと待ってて?」
葵くんは真剣な顔で言うとおもむろにケータイを取り出して電話をかけはじめた。
葵「もしもし蓮?今どこ?空き教室?皆もいるかい?ああ、んじゃちょっと今すぐ屋上集合してもらってもいい?黒猫のこと。うん、それじゃよろしく。」
葵くんは電話を切った。
葵「…今から蓮達くるからもうちょっとまってね。」
美「え?黒崎さん達?なんで?」
バンッ!
私が疑問に思っていたことを口にした時いきなり入口の扉が開き開いた。
?「あおいー!いったいなんの用ー?」
?「ったく、急になんなんだぁ?」
?「……。」
?「葵、黒猫のことがわかったのか?」
入ってきたのは葵くんの仲間の4人だった。
最初に喋ったのが逆巻湊さん。メンバーの中では一番小柄で可愛い感じの人。
次に話したのが瀬川要さん。メンバーの中では一番大きく怖そうな感じの人だ。
次が藍川空さん。メンバーの中では二番目に小柄で女嫌いと人見知りがあるみたい。今も人影に隠れてこちらを警戒している。
最後は黒崎蓮さん。このメンバーのリーダーでとてもクールなイケメンさん。学校一と名高い。
最後に入ってきた黒崎蓮さんが葵くんに確認すると、葵くんはうなずいた。
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