月夜の黒猫
葵「………美優?さっきなんて言った?」
美「え?固まって大丈夫?」
湊「美優ちゃんもうちょっと前!」
美「?御礼がしたいなー?」
要「…その直後だ!」
美「…ああ!
月詠朔夜さん!」
全「それだ!」
葵「美優その人の名前知ってたの?」
美「うん!本人が名乗ってくれたから!」
要「…なぜそれを言わねぇんだよ。」
美「……すっかり忘れていました…。」
全「……(天然ボケ…?)」
私の言葉にメンバー全員の心の声が一致していたことに私は気づかなかった…。
湊「…まぁまぁまぁ!思い出してよかったじゃん?1つ手がかり増えたし!」
要「…あぁ、そうだな。」
空「……(コクン)」
葵「…ねぇ、皆?」
全「なんだ/なに/?」
葵「…この学校に、
同姓同名1人だけいるよ?しかも、黒髪ロングで俺と同じくらいの身長。」
全「…………はぁ?」
葵くんから信じられない言葉が飛び出した。それに皆さんは唖然とした。当の私も唖然としていた。
葵「うん、でもちょっと違うのが、見た目地味で運動神経は普通ってとこ。」
湊「地味……、あぁ!あの三つ編みで前髪長くてメガネかけた優等生っぽい子か!確か3年だったよね?」
要「…あぁ、アイツか。スカート膝丈で、ワイシャツとネクタイぴっちり上までしてるやつ。」
空「……どんくさそう、」
葵くんの発言から皆さんは好き放題言い出した。
1人をのは――…
蓮「…………葵、ちょっと調べておいてくれ。」
葵「…了解」
ここで切り良くチャイムが鳴ったため私は教室へと戻ることになった。
この出来事をキッカケに歯車は回り出した。
一度回った歯車はそう簡単には止まらない―…
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