月夜の黒猫
―朔夜Side―
あれからどれくらい寝ただろう、、
眠りが浅かったのは覚えている。
私は周りにいた猫達の警戒した唸り声と複数の足音で目覚めた。
足音から男5人だろう―…
どんどん足音が私達のいる方へ近づいてくるのがわかった。
猫達の唸り声も更に強まる。
『皆、ありがと。ケガはいやだからおとなしくしてて。』
私は唸って襲いかからんばかりの猫達に声をかけて、寝たままの体勢のまま動かなかった。
まぁ、めんどかったからだ。
他人のために態々動くのは疲れるし。
無駄な労力は使わない主義だ。
なんだかんだ考えていると、男達が私の10メートル先で立ち止まった。
全「!……………………はぁ?……猫?(唖然)」
男達は足を止めるなり唖然と呟いた。
私は手元にいた震えている子猫をひとなでした―……
―朔夜Side終了―
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