月夜の黒猫
―空Side―
僕達はあれから走って裏庭に向かった。
裏庭につくと、月詠朔夜は一番日当たりのいい木の下、芝生の上に寝転がっていた。
はじめ遠目からではわからなかったが、近づくことで月詠朔夜の周りにはべつの何かがいることがわかった。
だってなんか、毛玉みたいなのが月詠朔夜の周りに所狭しと敷き詰められてたし……?
更に近づくと、警戒したような唸り声がたくさん聞こえてきた。
そこで僕達はその毛玉の正体をしる、、
全「!…………………はぁ?……猫?(唖然)」
そう、そこにいたのは20匹ぐらいの大小様々な猫だった。
月詠朔夜はまるで猫団子の様になっていた。
猫達は俺達を警戒している様で唸っているが、襲いかかってはこない。
まるで――……
月詠朔夜を守る様に周りに集まっているのだ。
凄く不思議な光景だった。
当の月詠朔夜は普通に何事もないと言わんばかりに寝てた、、
湊「…ねぇねぇ、なんかあの子の周りすごいことになってるよ?;」
びっくりしてた僕達だったが、一番最初に現実に戻ってきた湊が言葉を発した。
要「…あぁ、ありえねぇー…;」
空「(コクン);;」
それに対して僕達もなんとか思考を働かせた。もう、冷や汗半端ないけどね;
葵「…とりあえず、起こしますか…?」
蓮「…あぁ、」
とりあえず月詠朔夜を起こすために僕達は一歩踏み出した――…
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