月夜の黒猫


―美優Side―




あれからしばらく抱えられながら歩いてついた先は理事長室だった。


月詠さんは私のことを片手で抱き抱えてもう片方の手でノックせずに扉を押し開いた。










美「…えっ!?月詠さん?!」


『…ん?』






私は思わず声をあげてしまった。

しかし、月詠さんは全然きにしてないようだ…。

































夏「おーい、ノックぐらいしろy…って、朔夜その子どうしたんだ?」



『拾った。』



夏「ダメじゃない!元いた所に返して来なさい?」



『この子怪我してる。』



夏「…しかたないわねぇ、怪我の手当てしたら返してくるのよー?」


『んー。』


美「………………(唖然)」



雪「…お前ら、話噛み合ってる様で噛み合ってないってのがすげぇな…。てか、そいつびっくりしてんじゃん。茶番はその辺にしておけー?」



入った瞬間、理事長と月詠さんが親しそうにコントを始めた。

まぁ、理事長が一方的にコントっぽくしてるみたいだけど、


私はそれを唖然とみていた。



すると、キリがいいところで黒澤先生が止めに入った。





夏「ほーい。でも、ほんとにその子どうした?」



理事長は素直に言うことを聞き、本題に入った。



『ん。なんかイジメられてた。とりあえず、屋上階段踊り場の防犯カメラみて。あと、怪我してるから夏は冷やすものと救急箱、雪は私のブランケット持ってきて。』



それに対して月詠さんも真面目に答える。
状況を簡単に説明して、テキパキと指示を出した。






夏「はいよー!」

雪「おう。」






それを聞き理事長達はそれぞれ動き出したのだった。









美「(月詠さんって…何者…?)」










―美優Side終了―




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