月夜の黒猫
夏「あー、えっとー神崎さんだったよな?ごめんなー?朔夜、昔から動物とかちっちぇー生き物見ると甘やかしたくなるんだよ。まぁ、あんまり表情には出さないし無口だけどな?(笑)優しいやつなんだ。」
理事長は私に声をかけて月詠さんのことを優しい表情で説明してくれた。
美「…、いえ、すごくよくしてもらいました。優しいっていうのはなんとなくわかります!……それで、ちょっと気になったこと聞いてもいいですか…?」
夏「ん?いいぞー?」
美「…ありがとうございます、あの、理事長達は月詠さんと昔から知り合いなんですか…?」
それに対して、私は理事長の言葉で気になった部分を思い切って聞いてみた。
夏「あ~ね!俺と朔夜って実は従兄妹のなんだよ。妹みたいなもんかなぁ?ま、これはトップシークレットだから内緒な?朔夜も目立つの嫌いらしいからさ?」
雪「んで、俺は夏夜の昔ながらの腐れ縁だ。だから朔夜のことは昔から知ってるよ。俺も朔夜のことは妹みたいなもんだと思ってる。」
すると理事長と黒澤先生は寝ている月詠さんを優しく見つめながら関係について快く教えてくれたのだ。
美「ふぇ〜そうだったんですね〜!あ、安心してください!秘密は厳守しますので!!」
夏雪「ふっ、ありがとうな(微笑)」
私が満面の笑顔で言うと理事長と黒澤先生は一瞬目を見開いてから目元を和らげてお礼をいってきた。
美「いえいえ!」
そう言って私は目の前で私を抱きしめている月詠さんの胸に頬を擦り寄せた。
すると月詠さんは私の頭を軽く撫でて少し抱きしめた。
美「(…なんか安心するなぁー、眠くなってきた…、)」
私は心地良い体温と優しい匂い、優しい手つきに眠気を誘われ安心して意識を手放した――…
―美優Side終了―
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