月夜の黒猫

―――――――――…


――――――…


―――…







―朔夜Side―





《………や、お………て?》


《……じゅ…………は……るぞ》































なんか、誰かの声が聞こえる…?































《…くや、お…て?》


《さ…や?》




























男…?2人…、段々はっきり聞こえてきた…、





































夏「さくや、おきて?」


雪「授業始まるぞ?さくや?」




『…ん…?夏…、雪…?』




夏雪「ん。おはよう(微笑)」






声の正体は夏と雪だったらしい。2人は微笑みながら私に挨拶してくれた。










































『おはよ(微笑)』








私は滅多に笑わないが、2人の優しさに自然と口元を緩め一瞬だけ微笑んだ。




































夏雪「っ/////…お、おう!」






それを見た夏と雪は仄かに顔を赤らめ相づちを返してくれた?



どうしたんだろ…?








ま、いっか。←





私は早々に思考を打ち切り、腕の中のぬくもりに目をやった。






































『………神崎…さん、おきて…?』







私は彼女のゆるふわパーマをひと撫でして背中を優しく叩いた。





























美「 …んっ、月詠…さん?」







『…ん。おはよ。』








神崎さんは寝ぼけながらも目を覚ました。










































美「…おはようございます(微笑)」







神崎さんはへにゃっと表情を崩し私に向って微笑んだ。












『……起きよ?(微笑)』



美「…っ//////(一瞬だけど、笑った…?)…はいっ…!」








それに微笑ましくなり私は一瞬笑って神崎さんを促した。



すると、神崎さんは顔を赤らめながらも元気に返事して起き上がった。




それに合わせて私も起き上がる。


































『…夏、雪ありがと。またくる。』



夏「おう!絶対だぞ!」


『ん。またね』


雪「次の授業遅れないようにな?」


『ん。雪もね』



美「あ、あの!私もありがとうございました!」


夏「おー、気をつけてなー!」

雪「なんかあったら相談しろ。」




美「はい!それじゃ失礼します!」





私はソファから立つと夏と雪に声をかけて入り口の扉に手をかけた。

それに伴って神崎さんも私の後を追い扉まできてお礼をいった。




それを聞いて私は最後に軽く片手をあげて手を振りながら理事長室を後にした。










―朔夜Side終了―




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