月夜の黒猫
―美優Side―
理事長室をでて2年生と3年生の教室の分岐まできた。
因みにさっきいた理事長室は最上階の5階にある。
その下4階には音楽室や美術室、図書室などの特別教室が密集している。
そして1階から3階は学生の教室があり、学年が上がるに連れて階が上がる仕組になっている。
私は2年だから2階、月詠さんは3年だから3階という感じだ。
因みに保健室と職員室は1階にある。
大体こんな感じの配置だね!
美「本当にありがとうございました!迷惑かけてごめんなさい、」
『…大丈夫。何かが困ったことあったら言って。大体は図書室か裏庭、理事長室にいる。』
私は改めて月詠さんにお礼をいった。
すると月詠さんはやさしい言葉をかけてくれた。
美「ありがとうございます…!」
『ん。それじゃ、』
ナデナデ
私は嬉しくなって笑顔で頭を下げた。
それに対して月詠さんは私の頭をやさしく撫でて軽く片手をあげ手を振りながら去っていった。
私はそれを見送り教室に向かって歩きだした―…
この日私は月詠さんの優しさを知った。
あまり表情が豊かとは言えないため分かりにくいが、不器用な優しさがあった―…
たぶん月詠さんは人見知りだ、、
あと、優しさと同時に秘密も知った―…
最初はびっくりしたけど、この秘密は私の中に大切に秘めておこうと誓った――…
―美優Side終了―
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