月夜の黒猫
『……ふっ、…あ、そうだ…これ…。』
それを見た私は少し声にだしながら軽く笑って、ある物をブレザーのポケットから取り出し神崎さんに差し出した。
美「っ/////(笑った///)…これって、匂い袋と笛…?」
神崎さんは顔を赤らめながらも私が差し出した物を見つめた。
私が差し出した物は匂い袋と長細い5cmくらいの銀色の笛だった。
例えるならイルカショー等で使われる感じの笛。
『ん。この笛は耳がいい動物にしか聞こえない笛。けど、私には聞こえる。あとこの匂い袋を持ってれば匂いを辿れる。神崎さんは何かと巻き込まれやすいみたいだから心配。だから窮地に陥ったときこれの存在を思い出して、思いきり吹いて…?
絶対駆けつけるから。』
私は神崎さんの目を見つめてはっきりと言葉を告げた。
―朔夜Side終了―
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