月夜の黒猫
―葵Side―
蓮から命令が下ってからしばらくハッキングをしていた。
今は大体学校の時間で言うと放課後辺だろう―…
葵「……(あ、今日美優部活ないって言ってたな…待ってるように連絡しないと…、)」
俺は大事な事を思い出し携帯を取り出して美優に電話をかけた。
トゥルルルルル…、
《こちら留守番サービスセンターです。現在、お客様の都合により電話に出ることができません。メッセージがある方はピーという発信音のあとにメッセージをどうぞ―…》
プッ…
パソコンを弄りながら電話に耳を当てていると、留守電に繋がってしまった。
葵「…あれ?珍しいな…でない…」
俺は不思議に思いながらも電話を切りキーボーの脇に置いた。
その後徐に開いたページを見た瞬間――…
ガタッ!
葵「っ!蓮!やばい!」
蓮空「!」
蓮「どうした?」
俺はその情報を見てかなり焦った。チッ、やられた―…
それよりとにかく報告が先か―…
葵「炎尾の奇襲は今日だ!…美優とも連絡が取れないからもしかしたら…、最初にハッキングした情報はフェイクだったんだ。」
蓮「チッ…空、下の奴らにこのこと伝えて準備させろ。」
空「わかった。」
空は部屋を小走りで出て行った。
葵「…どうする蓮?厄介なことになった。」
蓮「…あぁ、とりあえず抗争に備えさせる。後のことは臨機応変にやるぞ。」
葵「わかった。」
ガチャ
湊「準備完了したよ!」
蓮「わかった。今行く。」
俺達部屋をでた―…
―葵Side終了―
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