月夜の黒猫
その動作を何気なく見ていたカウンターに座ってる俺と葵は月詠朔夜の素顔を見ることとなる。
美「あっ!月詠さん髪留めたんですね!そっちの方が素敵ですよ!後眼鏡も外した方がいいです!目はカラコンですか?なんかもったいないなぁー(ニコニコ)」
『そ?変わらないよ。ん、カラコン。』
春「だよなー!もったいないよなー!折角綺麗な色してんのにー」
『いや、そうでもないだろ。てか、春仕事しな。』
春「うへーい」
月詠朔夜の素顔はきめ細かい白い肌に整った切れ長の目、鼻も高すぎず低すぎないちょうどいい高さで、口も発色がよく潤っていた。とにかくバランスのいい顔立ちをしてて、俺が見てきた女の中では断トツな美しさだった。
そんなことを思考していると、神崎と東雲さんが話している声が聞こえてきた。
話しからすると月詠朔夜の目の色は黒ではないらしく今はカラコンをつけていると言うことがわかった。
湊「えー!なになに?朔夜ちゃん眼鏡外して前髪留めたの?!見たい見たい!こっち向いてぇー!」
『(ズルズルズル)』
全「(…スルーした;)」
月詠朔夜は湊の言葉に反応せずラーメンを黙々と食べ進めている。
春「朔夜は相変わらずマイペースだな〜……とりあえず何でもいいから返事くらいしてやれよ;……まぁ、朔夜らしいがな。」
そんな月詠朔夜に対して東雲さんは注意を促した。
『気が向いたら』
(ズルズルズル)
だが、月詠朔夜はめんどくさそうに返してまたラーメンをすすった。
春「ははっ!りょーかい(笑)……少年達すまんな!朔夜はいつもこんな感じなんだ。とりあえず悪気はない……と思う!ただめんどくさいだけだわたぶん?ま、とりあえず注文したやつ出来たから熱い内に食っちまいな!今日は俺の奢りだ!」
その言葉に東雲さんはフォローになってるのか怪しいフォローをしつつ俺達の前に注文した物を並べた。
葵「えっ、奢りはちょっと申し訳ないですよ…?」
蓮「金は払います。」
春「ははっ!お前ら真面目だな〜。マジでいいって!この店は副業だからなー(笑)趣味程度のもんでやってから儲けは重視してないんだわ。」
そう言って東雲さんは豪快に笑っている。
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