月夜の黒猫
あれから、出されたものをたいらげ後片付けまで終えると大分外も暗くなっていた。
因みに、月詠朔夜は片付け終えると東雲さんに一言告げて店の奥に入って行った。
俺達は店を出る準備をして東雲さんと話しているところだった。
美「東雲さん美味しかったです!また来ますね(ニコ)」
葵「本当にありがとうございました。美味しかったです!」
春「良いって良いって!逆によかったよ!」
湊「ほんとほんと!また食べたいよね!」
春「また食べに来な。」
要「また来るッス」
空「美味しかったです…(ボソ)」
蓮「ありがとうございました。」
俺達はそれぞれ東雲さんに言葉をかけた。
それに対して東雲さんも相槌を返してくれている。
『春、ありがとう。荷物頼んでいい?このまま行くわ』
春「おー!いつもの朔夜だぁー!りょーかい!家に届けとくわ!」
そんな中、話してる途中で月詠朔夜が戻ってきて東雲さんに話しかけた。
月詠朔夜の声がした方に俺達は振り向く―…
全「……っ/////」
美「月詠さんやっぱり綺麗ですね!ふふふ(微笑)」
『春よろしく。』
ナデナデ
そこには三つ編みをほどき眼鏡を外して前髪を七三にわけた月詠朔夜が立っていた。
そしてもうひとつ違うのは黒かった目が月色にかわり全身が黒く動きやすい服装に変わっていたことだった。因みに、服装は黒のスキニーパンツに黒のパーカーを着て黒と青のハイカットのエナメルスニーカーをはくというシンプルなものだ。制服でははっきりしなかった身体の曲線があらわになっている。
俺達はそれをみて硬直し、月詠朔夜を凝視してしまった。
しかし、神崎は月詠朔夜のその姿を見たことがあったのか普通に容姿を褒めている。
それを聞いて月詠朔夜は神崎の頭を無言で撫でた。
『春、そろそろ行くね。ごちそうさま。また来る。』
春「おー!またなー!2人にもよろしく伝えといてくれ!」
『りょーかい。それじゃ』
ポンポン
月詠朔夜は東雲さんに挨拶をして少し話すと最後に東雲さんの頭をポンポンと撫でて店を出た。
美「あ!東雲さんありがとうございました!私も帰りますね!また来ます!」
そう言って神崎も月詠朔夜の後を追って店を出ていく。
葵「俺達も行こうか?」
蓮「あぁ。東雲さんありがとうございました。」
湊「また来まーす!」
要空「(ペコ)」
春「おう!じゃあなー!」
俺達も東雲さんに挨拶して店を出た。
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