月夜の黒猫



店を出ると月詠朔夜と神崎が店の前で話していた。

































美「月詠さん!あの、私のことさん付けで呼ばなくても大丈夫ですよ!さん付けると長くてめんどくさいですし!」


『………』




美「あぁぁ!それに、月詠さんは年上でもあるので!」





話しの内容を聞くと神崎が一方的に話してるようだった。なぜか若干そわそわしている様子だった。








『神崎…?』


美「あ、はぃ(シューン)」








月詠朔夜が苗字を呼び捨てすると神崎は明らかに落ち込んでいた。どうやら名前で呼んでほしいらしい。














『美優でいい?その方が短くて呼びやすい。』



美「あ!はい!(キラキラ)」











月詠朔夜もそれを感じとったのか、相手が気を使わないような理由を選び神崎の名前を呼んだ。


すると神崎のテンションが急に浮上し、キラキラした笑顔を月詠朔夜に向けた。その姿はさながら仔犬の様だった。




































『ん。私も名前でいい。』

美「えっ?あ、朔夜…さん?」

『それでいいよ。』
ナデナデ


美「ふふ///ありがとうございます!」

『ん。』





それに対して月詠朔夜は神崎の頭を撫でながら自分のことも呼び捨てで良いことを伝えた。










































































『それじゃ私そろそろは行く。気をつけて帰りなね。』



話し終わったらしく、月詠朔夜が話しをふった。












美「あっ、はい!朔夜さんはお家に帰らないんですか?」




それに対して神崎は返事し質問を返す。



































































『ん?…あぁ、散歩。』



全「…………」


美「へぇー!夜のお散歩いいですねぇ!」






すると月詠朔夜からはなんとも言えない返事があり、神崎は神崎で微妙にズレた返しをすると言う状況に陥っていた。
俺達はそのボケた会話について行けず無言で事の成り行きを見る流れになっていた。







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