月夜の黒猫
才能
春の店に行った一件から何事もなく1週間が過ぎた。
そんなある日の午後――……
ドンッ
『…………』
空「………っ、」
なんかよくわからない生物と遭遇した…
てか、ぶつかった。
私はびくともしなかったが相手が簡単に後ろ倒れてしまう、
私は咄嗟に片手を相手の背中に回し倒れないように庇った。
『……大丈夫…?』
空「!…っ」
ドンッ!
相手は瞑っていた目を見開き私を突き飛ばした。
最初見た時から女嫌いそうだったのはわかっていたが…、
ボソ…
『……相当酷そうだ。』
空「……?」
私は小さく囁き相手から少し距離をとって向き直った。
『…悪い、余計なことをした。次から曲がり角は気をつける。』
空「…え?」
私はなるべく相手に配慮し、話しを早々に切り上げ目的地へ向かって再び歩き出した。
相手はびっくりしてたみたいだが気にせずにその場を去った―…
あれから、用事を終わらせて教室に戻り午後の授業を聞き流した。
そして、放課後――……
女1「ねぇねぇ!いいでしょぉ?」
女2「そおそお!今日は空君だけみたいだしさっ!」
空「………っ、」
女3「ウチらとあそぼ?」
なんか、さっきぶつかった子が女に囲まれて怯えているのを目撃した。
めっちゃビビってる―…
女嫌いにしては女を邪険に扱って無い気がする…?
もしかして――……
『………女嫌いで人見知り…?』
私の中に1つの仮説が立った。
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