月夜の黒猫
私が背負うと女嫌いは私の肩に額を乗せて伏せた。
そんなことして大丈夫なのか…?一応私も生物学上女だぞ…?
ま、女に背負われて恥ずかしいだろうけどね。
しばらく階段を登ると屋上についた。
とりあえず木陰になってるベンチに横たえ水道でタオルを濡らして額にのせた。
因みに、女嫌いは途中で寝た。
大分精神的にダメージかあったんだろう。
そんな思考を中断して、私はケータイをとりだし電話をかけた。
美《はい!もしもし朔夜さんこんにちは!》
『ん。こんにちは。今平気?』
美《はい!今ちょうど部活終わったので平気です!どうしました…?》
『実は―…』
私は現状を簡単に説明した。
美《!そんなことがあったんですね?わかりました!葵君に連絡しますね!少し待っていてもらっても大丈夫ですか?》
『ん、大丈夫。よろしくね。』
美《はい!》
私は通話をきった。
『…さて、どうすっかなー…』
とりあえず、女嫌いを見下ろしてみた。
なんか寝苦しそう…?
『…ま、いいか。寝よう。』
私は一通り眺めてからふと、めんどくさくなった。←
女嫌いの頭を持ち上げ座れるスペースを作ってすわった。
しばらくぼーっとしていたからかいつの間にか寝ていたらしい。
ふと膝の上で動いた気配がして目を開いた。
すると、ぎこちなく挨拶された。
特に気にすることなかったから挨拶を返して、女嫌いを起き上がらせてベンチに座らせる。
そこで女嫌いは戸惑っていたが軽く状況を説明してあとはスルーした←
バンッ
勢い良く扉が開いた―…
―朔夜Side終了―
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