月夜の黒猫

日常



AM5:00
ジリリリリリrガシッ……

『…………うざ、』









月詠朔夜の日常はまず目覚まし時計に悪態をつくことから始まる。























―30分後―

『…(めし)』



朔夜は目覚まし時計に起こされてから30分ベットの上でボーとしていた。

因みに朔夜は低血圧で寝起きがすこぶる悪い。

30分たってやっと動きたした。





























―リビング―



リビングに来ると朔夜は冷蔵庫に直行した。

そこでヨーグルトを取り出しソファーに座る。




『……いただきます。』














ここで朔夜のことについて少し説明してみよう。朔夜は高級マンションの最上階に一人で暮らしている。両親は既に他界していて、11歳の頃から自立して生活をはじめた。





最初、朔夜は安いアパートに住もうとしていたが、従兄妹とその友人に反対され今の生活を送っている。



室内には必要最低限のものしかなく、モノトーンで統一されている。


因みに3LDKと一人で暮らしにしては無駄に広い。









『……ごちそうさまでした。』







そうこうしているうちに食べ終えた。

容器をゴミ箱に入れ、洗面所へと足を運んだ。


























―洗面所―


朔夜は洗面所につくとまず顔を洗い歯を磨いた。


次に髪を梳かし三つ編みを編み始めた。

朔夜は学校に行く際長い髪の毛を2本の三つ編みにし、前髪をおろし目元を見えなくしている。


さらに本来月色の瞳には黒いカラコンをいれて伊達メガネをかけた。



そこで外見の準備は終わり。



『……ん。』





朔夜は一度寝室に戻った。

































―寝室―


寝室に戻ると制服に着替えた。




朔夜の通ってる学校の制服は黒のブレザーに深緑色でチェックのプリーツスカート、ネクタイもスカートーと同色だ。


朔夜はそれを優等生風にキッチリきこなしている。スカートは膝丈、ワイシャツは第一ボタンまでしっかり留めている。




『……ん。』





粗方の準備を終え、通学カバンを掴んでリビングに戻った。




























―リビング―



リビングに戻ると棚に飾ってある写真の前に行った。



そこには幸せそうに微笑む男女が小さな女の子を両脇から抱きしめている写真があった。







『…父さん、母さん、おはよう。行ってきます。』









その男女は朔夜の父親と母親で朔夜が小学生の時に亡くなった。死因は交通事故である。
その頃から朔夜はあまり笑わなくなったのだった。







朔夜は写真の前を離れ玄関でローファーに履き替えマンションの廊下にでた。

それからエレベーターでエントランスに降り、外へでる。

因みに鍵はオートロックになっている。


外に出ると学校に向かって徒歩で歩きだした。





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