月夜の黒猫


空「それが僕と6代目鬼龍総長、月城夏夜さん
との出会いだった。鬼龍に入った僕は最初こそ中々周りに馴染めなかったんだけど、湊が話しかけてきたのがきっかけで僕より先に入ってた今の鬼龍メンバーと話すようになった。それに夏夜さん初め6代目の幹部達のはからいもあって段々人と話せる様になったんだ。でも、やっぱり極限まで追い詰められた体験から女が怖くなった…、ちょっと説明長くなったけどこれが女嫌いの原因かな。」


『……』



空「でも、今となってはその経験も捨てたもんじゃないなって思ってる。」


『…?』



そう僕がきりだすと月詠は不思議そうに少し首を傾げた。







空「だって、その出会いがあったからこそ今の仲間と巡り会えた。大切な家族が出きたんだ!」


『…そぉ。』



そんな月詠は僕の言葉を聞いて少し表情を和らげた。

その表情を見た僕は既視感を覚える、


どこかで見たことがあるような…、すごく懐かしい気がした。






空「うん!でも、1つだけ残念なことがあってね…、僕を助けてくれた人の名前とか所在がわからないんだ…。その人とは僕が助けてもらった日以降会ってない。僕はてっきり鬼龍の人なのかと思ってたんだけど、夏夜さんは違うって言うし名前も教えてくれなかった…、でも幹部の人達は知ってる風だし、関係者なのかなとは思ってるんだ。」


『…ふーん。てかなんでその人探してんの?』



空「…そ、それはその人の言葉に僕は救われたから、きっかけをくれたその人に改めてお礼を言いたいから…かな。」


『…そうか。会えるといいね。』



空「うん(ふにゃ)」





そんな疑問を抱えながらも1通り話し終えた僕は自然に緩く笑っていた―…













































『………(微笑)』


空「…////」






その後は二人とも無言になって、空を見上げたりして穏やかに過ごした。


その空間は最初の気まずさはなく、とても居心地がよかった―…





―空Side終了―

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