月夜の黒猫
湊「へぇ、最初ねぇ~…」
『ん。裏庭の時、笑顔が気持ち悪かった。』
チビちゃんの含みのある言い方に、会話に飽きてきた私は率直な感想を述べた。
湊「うえっ!?きもっ…?!……朔夜ちゃんひどいぃ〜…」
それに対してチビちゃんはうざめの態度をした。私は全く進まないことにとりあえず飽きれる―…
『……はあ、うざい。』
湊「えっ…?」
そして、帰りたくなった私は早口で一方的に言葉を紡いだ。
『あんた言いたいことは口にだせ。腹に抱え込むとか女々しい。めんどくさい。いちいち付き合ってらんねぇから。』
チビちゃんは唖然としたが私は言うだけ言ってその場を後にした。
それから私は後悔することとなる――…
―次の日―
『……(なんか、増えた…)』
ストーカーが2人増えた。
コソコソ
空「……湊、乗り出しすぎ…、ばれるよ
…!」
湊「あ!ごめ〜んそうだったぁ〜!」
あいつらは隠れる気があるのだろうか…?半分以上出てる声デカイし何しろ目立ってる…主に髪が。
要「…いや、オメェらすでにバレてんだけど…?」
あぁ…若干常識人がいたようだ。その言葉を聞き人見知りとチビちゃんが私の方に視線を向けた。
空湊「∑えっ!?あ。」
どうやら、真面目に隠れてるつもりだったらしい…
『………(アホだな)』
要「……アホだな。」
赤髪によって私の思いは代弁されたのだった―…
完
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