月夜の黒猫


『…(ゾワッ)…あ、なんか嫌な予感受信した(ボソッ)』


夏「ん~?さくどうした~?」

雪「…?」




今は昼休み。

最近若干ストーカーされて休まる時間が減ったため夏の所、理事長室に避難中。


とりあえずまったりソファに座って夏を膝枕し、雪の肩に寄りかかっていたわけだが…、














『ん~、いつもの悪い予感…?』


雪「…あー、朔夜の勘はなんだかんだあたっちまうかんなぁ…?(ポンポン)」

夏「そうそう!ま、それに俺達は助けられてきたんだけどな!(ギュー)」


雪「だなっ!しかもアイツら密かに朔夜のこと崇めてたし(笑)」


夏「そんなこともあったな(笑)あー!久々にアイツらにあいたくなったわぁ~!」

『確かに会いたいね。てか、崇めるって大袈裟…。』



私は苦笑いしながら抱きついてきた夏の頭を撫でた。




夏「ハハハ、朔夜は無頓着だからなぁ~…自分のすごさがわかってないんだよ(笑)」

雪「そうなんだよなぁ、朔夜って当時は抗争とかで敵なしだっただろ?だからギリシャ神話に出てくる戦争の女神…基、智恵・戦術・技芸の神を文字ってアテナって呼ばれてたんだぜ?(笑)アテナは守護神でもあるからな。」



そういって雪は私の頭をぽんぽんと撫でた。





「……へぇ、物好きだな…。」



その言葉を聞いた私はあまりにも大袈裟な名前に若干呆れながらもそれを考えてる仲間の顔を想像して微笑ましく思った。



















夏「ま、それだけあいつらはさくが大好きなんだよ。俺たちを含めてな!だから今回もさくなら大丈夫だ(ニコ)」


雪「そうだな。俺たちもいざとなったら協力するしな(微笑)」

「フッ、頼もしいわありがとう(微笑)」


キーンコーン カーンコーンーー…


「あ、予鈴。」

夏「えぇ~!もう終わりぃ~?はやい~」


夏は、抱きついていた腕に力を込めて私のお腹にグリグリと顔を押し付けてきた。


雪「午後の授業ってだりぃよな~」



雪も私に寄りかかってくる。


「ん。それは同感。」



そんな二人の頭を撫でて私も力を抜いてみる。



「…、ま、たまの休息は必要。雪は今日授業ないの?」


雪「あぁ、ないなー。」


「そ?んじゃたまには3人でまったりするー?」

夏雪「「する!」」

「ん。わかった。」


私の質問に食い気味で応えた二人はそれぞれ私にまわしている腕に力を込めたのだったーー……。










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