【短編】願わくば。
お互い不安になるんだ。
きっと俺たちもそうだった。
相手を信じられなかったから、彼女は現れなかったんだろう。
今ならそう思うから。
「…うん!!
先生ありがとう、なんか元気出た!!」
「おー、ならよかった。
お前勉強もちゃんとしろよー。
その上なら
いくらでも話聞いてやるから。」
「うっさい!!」
笑って俺の前を後にした。
彼氏が待ってたんだな。
肩並べて帰ってるよ、幸せそうに笑って。