【短編】願わくば。






俺と君は時間があれば一緒にいた。
君と出会った桜の木が過ごす場所。



好きだ。
付き合ってください。



そう言ったことは無かったけれど、自然と交際を始めた。
君の見える景色と俺の見える景色が何よりだった。


笑顔の増えた君が高校は楽しいと初めて言った時は、自分のことみたいに嬉しかった。




お互いの友人ができても、時間ができても。
桜の下で会える日が、僕たちの支えだった。






< 6 / 20 >

この作品をシェア

pagetop