Angel princess……



『わたしはね、高校生の頃…この学校の生徒だった……
この屋上から見る景色が、好きでね……あるとき、男の子が私の隣で寝転んだの。

そして、しばらく2人で景色を見ることが多くなったのだけれど…………

ある日、その男の子に告白されて…
もちろん承諾したわ…………でも……

その日、男の子は事故で亡くなった………

ものすごく辛かった……ものすごく寂しかった。

だから、せめてこの学校の子たちには幸せに過ごして欲しいの………』


感情を込めながら話したマリアの凄さに、
涙が溢れだした…………


『あら、うれしいわね………ありがとう。』

『いえ、でもマリアは屋上に来ただけでは会えないって話ですけど…………』



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