櫻唄

朝をしている壬生寺へと向かうと
木刀がぶつかる音がする
その音へ私は歩み出す

音のしている所までいくと近藤さんに声をかけられる
「夏見くん、来なくていいと言ったじゃないか」
「それでも剣術ならやりたいですから」
そう言うと近藤さんは笑って自由にしなさいと言った

「夏見、俺と試合してみないか？」

話しかけてきたのは土方さんだった

「私なんかでいいんですか？」
「ああ。まあお前の実力もしらねえしな」

そういった土方さんは私に竹刀を渡してきたけど
私は首を横に振る

「天然理心流は木刀なんでしょう？それに私も山南さんに少しだけ木刀の扱い方も教わりましたから」

そういうと一瞬土方さんは固まるけれどすぐに笑って木刀を渡してくる

「じゃあ、総司。判定頼む」

沖田さんに頼むと木刀を構える。
「じゃ、いくよ。始め」