櫻唄
「あとで礼をいわねばならんな」
局長が言う

食事の時間は進むが一向に夏見が帰ってこない
不安になった俺は膳を下げると急いで玄関へ向かう
そこに夏見はいた

「夏見、どうした?」
「さ・・いとうさん」

泣きそうな顔で見つめる夏見を連れて俺の部屋へと向かった

「何があったのか、俺に話してくれないか?」
そういうと一瞬渋ったけど頷いた

「でも、話すのは後でもいいですか?今日の昼の巡察三番組なのでその帰りにでも」
そういうと夏見は立ち上がり部屋を出ようする

「・・・煮付け美味かった。」
そういうとニコリと笑って夏見は出ていった


少しでもあいつの負担がへるといいが・・・


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