櫻唄
第四曲

斎藤さんと別れ広間に向かうと途中で総司とすれ違う
「鈴、煮付けありがとうね。おいしかったよ」
「ううん。喜んでもらえてよかった。じゃあ朝餉もらってくる」
そういって私は足早に広間へと向かった

広間につくと土方さんだけ残っていてあとの人たちは食事を食べ終わったらしい
私も食事を始めると土方さんが話しかけてくる

「煮つけ美味かった」
「いえ、喜んでいただけてよかったです」

いつも通りを装いご飯を食べ進める
「何かあったのか?」
土方さんに問われ私は一瞬戸惑ったけど口を開く

「何にもありませんよ。強いて言うなら土方さんの俳句を思い出してました」
「お前・・・総司に似てきたな」
げんなりしてる土方さんをよそに私はご飯を食べ終わる
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