櫻唄
暫くすると芹沢さんは静かに語り始める

「儂ら浪士組は見廻り組とは違い寄せ集め・・・烏合の衆にすぎん
だが、それでも京の治安を守るため我々は集った。」

芹沢さんはどこか決心したような顔をした

「悪を演じねば支給金も出ぬこの組もまかなえない。それに奴に決心させることもできない
近々儂は暗殺されるだろう。それが我々を成長させることになる。」

そういって私に優しい笑みを浮かべる


「その時はお主が儂に止めを刺してくれるな?」

そういったのだ
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