櫻唄
沖田side
無事恋仲になった僕らはいつもの様に布団にもぐる
隣の布団におとなしく入ろうとする鈴に僕はちょっと待ってと声をかける
鈴は不思議そうに僕を見ていた
「ねえ、鈴。手繋ごう?」
僕が言うと少し嬉しそうな鈴が手をつないでくれる
僕は目を瞑り暫くすると鈴が名前を呼んでくる
でも、僕はあくまで狸寝入りを続けた
「寝ちゃったか。おやすみ」
そういって僕に口付けをした鈴は再び布団にもぐろうとする
・・・いや。正確には戻ろうとした
僕がつないだ手を引っ張ったから鈴は僕の横に転がってしまった
「僕の寝込みを襲うなんてダメじゃないか」
「起きてたなら返事してくれてもよかったのに・・・」
ぶつぶつ言う鈴に僕は口付けする
「こういうのは僕からしたいからね。じゃあおやすみ」
僕はそのまま眠りへとおちていくことにした