櫻唄

第五曲

私が朝目が覚めるとまだ総司は寝ていて
総司を起こさないように部屋を出ると

綺麗な朝日が覗いていて心が軽くなる
芹沢さんの暗殺の日だなんてことはわかっている
それでも、少しでもいい朝が来たことが嬉しかった

「おはよう！！！」
後ろから聞こえた声に振り返るとそこにいたのは平助君と永倉さんだった
「おはようございます。朝稽古ですか？」

そう聞くと永倉さんは勿論と頷く

「今日はがむしんが撃剣師範としておひえてるんだよ」
平助くんがそういうと永倉さんが少し得意げそうだった
「まあ、俺のほかにも斎藤や総司もいるんだけどな」

永倉さんはそういうと体流してくるな！と平助君を連れて井戸へと向かった